山口市徳地堀の町並 
徳地堀
地図


徳地堀の町並

 山口市徳地堀は山口県の中央部南寄り、佐波川の中流域で支流の島地川の合流するところに位置する。
江戸期は萩藩領で徳地宰判に属していた。
近世初期には下徳地村の一部であった。慶長5年(1600)の検地帳では下得地、慶長15年(1610)の検地帳では下徳地とみえる。寛永2年(1625)検地帳では小村として堀村749石余とあり、貞亨3年(1686)検地では堀村2,179石余。「地下上申」(享保14年(1729)分)2,212石余、「注進案」2,338石余、「旧高旧領」2,357石余。
「地下上申」によると家数350・人数1,301。「注進案」では家数440・人数1,762とある。
村内を山陰と山陽を結ぶ三田尻街道(石州徳山往還)が通り、村内伏野には徳地宰判の勘場(代官所)があり、紙見取場・紙蔵・勘文蔵などが設置されていた。
明治に入り、戸長役場・警察・小学校・裁判所などが堀に置かれ、堀村がこの地域の中心地的な性格を持つようになった。
今町並をあるくと、農村集落よりも地方の経済の中心地で在郷町のような様相を見せている。古い町並とは言えなくとも、かって繁栄していた所だなあとは理解できる町であった。
町並み指数 20
参考文献  
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  1988年
  山口県の地名  平凡社  下中邦彦  昭和54年 


徳地堀の町並

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