大田市温泉津町小浜の町並 
温泉津町小浜
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温泉津町小浜の町並
 大田市温泉津町小浜は島根県のほゞ中央、温泉津湾の最も深い入海に面した地域。
戦国期に石見銀山が開発されると、温泉津湊はその外港として重要視され、毛利氏の直轄地となり港町に発展し町場が形成されていった。
小浜村は江戸期を通じて幕府領大森代官支配地。佐摩組に属していた。元禄10年(1697)の石見銀山領村々覚では189石余、家数141・人数539。宝永石見国高郷村帳でも同高。
温泉津湊は近世初期にも石見銀山の鉱物資源や必要物資の移出入の基地として栄え、船表番所・口番所が置かれた。
宝暦11年(1761)には家数139・人数632。文政2年(1819)の家数人数牛馬調では家数180・人数909、牛32・馬2。文政7年(1824)には家数191・人数965と江戸後期に至って、家数・人数が大きく増加している。
これは主要産業が農林漁業に変わりないが、温泉津・小浜の町場で漁業や廻船業が営まれ町場として繁栄し商業が発達していったためである。小浜も含む温泉津における廻船問屋の数は宝永4年(1707)17軒であったものが、延亨2年(1745)40軒にもなっている。
「皇国地誌」によると家数263・人数1,146、牛40・馬6。200石積以下荷船3・漁船61とある。
小浜の町は温泉津温泉街と小さな山を隔てた温泉津湾の最奥に展開している。この地の伝統的な様式の2階建て家屋で構成された町並だ。道に沿って平入2階建てで軒を揃えた町並は見事なもの。そんな中に造り酒屋さんも軒を連ねていて、町並の景観に寄与していた。
町並み指数 40
参考文献     
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和54年
  島根県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1995年
  

温泉津町小浜の町並

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