多伎町小田は出雲市街から南西約15km、小田川の河口に位置する。 江戸期は松江藩領。慶長14年(1609)の検地で村高は669石余、家数117・人数714。 宝暦4年(1754)の神門郡南方万指出帳では、家数117・人数714・牛63・馬1・渡海船1・伝馬船5……と記す。 宗門人別帳の人数は、寛政3年(1791)676・同9年(1797)687・天保4年(1833)923・同9年(1838)958である。「郡村誌」では家数238・人数1,214・牛158・馬2、漁船61。 民業は農業178・薪炭25・漁業15・大工8・木挽7・桶工2・鍛冶3などなど。物産は米の他に木の実・櫨・生蝋・柿・アワビ・サザエ・タコなどの海産物。 今、小田の古い町並みは国道9号線の一本山側の旧山陰道筋と、ここから分岐して小田温泉に向かう、旧国道筋に展開している。農漁村として発展していた町であるが、農村集落の様相で漁村としての面影は全くない。また、赤瓦の家屋が少ないのもこの地方としては特徴ある集落かもしれない 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和54年 島根県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1995年 |
多伎町小田の町並 |
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