浜田市三隅町古市場は島根県西部、浜田市街から南西約20km程の日本海に面し、三隅川下流左岸に位置する。江戸時代は浜田藩領で、三隅組に属していた。 古くから市のたっていた所で、元正天皇(第44代女性天皇)の御世に始まると伝える。 寛政元年(1789)の巡見使案内懐中記によると家数134・人数630。古湊には猟船10艘があった。慶応2年(1866)の村々生高家数人高等書抜帳では、家数219・人数998とある。 「皇国地誌」によると家数280・人数1,186で、280のうち農家170・漁家25・大工11。そして漁舟39を有していた。産物は半紙・甘藷など。 西部七浦の一つで、岡見村の松原浦と共同で漁業権を有し、浦役として長・網頭がいた。 今町並みを歩くと、岡見から続く赤褐色瓦の町並みだが、岡見よりも漁業集落とと云う感じがする。 町並みを構成する家屋が少し小さく感じるからかもしれない。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和54年 島根県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1995年 |
三隅町古市場の町並 |
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三隅町古市場の町並 |
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