江津市跡市町の町並 
跡市町
地図


跡市町の町並
 江津市跡市町は江津市街から南へ約6km程の所、敬川の上流部の山間盆地に位置する。
江戸期を通じて浜田藩領、跡市組に属し、跡市村に浜田藩の代官所が置かれていた。
跡市村は阿刀市村とも呼ばれていた。跡市組の代官所が置かれた跡市村には早くから町場が形成されていて、牛馬市も立てられていた。
「郡村誌」によると、家数は347・人数1,605とあり、民業は農業を主とするもの124・酒造業4・油絞り2・工職39・商業46と町場の様相が理解できる。物産として麻・楮・酒・醤油・桐油4・種油・半紙などがあげられ、近郷の物産集散の中心地だったことを示している。
今では幹線道路から外れ、ひっそりとした町並みが残っているが、江戸期には都野津から跡市村を経て安芸に向かう道が通り、多くの往来で賑わっていたのだろう。
こんな辺鄙な所に、かって賑わっていた在郷町の名残の町並みが出現するのは不思議な感じがする。在郷町当時の蓄積された資産が大きかったのだろう。いつまでもこの町並がこのまま残ってほしいものである。
町並み指数 40
参考文献    

  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和54年
  島根県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1995年

跡市町の町並

跡市町の町並

跡市町の町並

跡市町の町並

跡市町の町並

跡市町の町並

跡市町の町並

跡市町の町並
古い町並みへ戻る