八頭町安井宿は鳥取県東南部、千代川の支流八東川の中流域右岸に位置する。 安井村(安井宿とも言われている)の江戸期は鳥取藩領で、村高は「元禄郷帳」920石余、「天保郷帳」938石余、「元治郷帳」981石余、「旧高旧領」1,000石余。家数は「因幡志」147、「文久3年(1863)組合帳」84。明治12年の家数89・人数411であった。 安井村は若桜街道の要地で、元禄14年(1701)に廃止された徳丸宿に代わって、享保7年(1722)に宿場に指定された。正徳・享保期の在方御定にも宿場として見えるが、参勤交代の大名が通らない宿場のため、文化年間(1804〜18)頃の伝馬数は3であった。また安政3年(1856)には宿送継場に指定されている。 今、集落内を歩くと、旧街道に沿って近代建築も見られる。赤瓦屋根の多い山村集落の様相を示し、宿場町の名残も少しは見られる普通の山村集落で、赤瓦屋根がこの地方の特徴を良く表していた。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和57年 鳥取県の地名 平凡社 平凡社地方資料センター 1994年 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |
安井宿の町並 |