多気町古江の町並み
古江
地図


古江の町並
 多気町古江は南北に長い三重県の中央部、櫛田川が南流から北流に転じて丹生へ向かう地の南岸に位置する。
江戸時代はじめは田丸藩領、元和3年(1617)津藩領、元和5年(1619)和歌山藩田丸領となり明治を向かえる。
古江は和歌山別街道筋に沿った農村集落であったが、宿場町では無かった。和歌山別街道は和歌山と松阪を結ぶ和歌山街道から、現在の松阪市飯南町粥見で分れて田丸城に向かう街道のことで、伊勢神宮参詣の道としても多くの旅人に利用された。
明治2年の家数は47・人数は263・牛18・馬2とある。農業は米作が中心で、農間余業は男は薪取り、駄賃稼ぎ、女は木綿少々の生産であった。街道筋であったので旅人相手に諸商売もあり、駄賃稼ぎが行われていたのだろう。
今、この集落を歩くと、純粋に農山村とは思えない。旧街道に沿って妻入りで大型の伝統的な商家建物が軒を連ね街村を形成している。伊勢神宮に向かう参詣客を相手にした商売が行われていたのだろう。
伊勢市街から相当離れているが、伊勢地方の建物と建築様式が同じなのは、伊勢に通じる街道筋だった影響と思われる。
町並み指数 30
参考文献
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和58年
  三重県の地名  平凡社  下中邦彦   1983年   

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