志摩市大王町船越は三重県志摩半島の東南部、先志摩半島の付根部に位置し、南は太平洋、北は英虞湾に面している。 近世を通じて鳥羽藩領。藩主内藤忠政の参勤交代には船を出して、伊良湖村へ渡海していた。 船越村の村高は延亨3年(1746)に291石余、「天保郷帳」「旧高旧領」ではともに246石余。 延亨2年(1745)の家数141・人数753。明治13年の家数361・人数2,029とある。 集落は太平洋に面した船越浜と英虞湾岸の深谷漁港との間の約500m弱程の地狭部に密集している。 農業も行われているが、主に漁業が生業で太平洋岸では、アワビ・サザエの採取漁業を中心に、英虞湾では真珠の養殖が盛んである。 集落内を歩くと、道の細い漁業集落で、軒を接し密集して家屋が建ち並んでいた。海岸から遠い所に旧漁業協同組合の建物も見られた。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和58年 三重県の地名 平凡社 下中邦彦 1983年 |
大王町船越の町並 |
大王町船越の町並 |
大王町船越の町並 |
大王町船越の町並 |
大王町船越の町並 |
大王町船越の旧漁業協同組合 |
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大王町船越の町並 |
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