一宮市奥町の町並 
奥町
地図


奥町の町並
 一宮市奥町は愛知県の西端、木曽川の左岸に位置する平坦地である。
江戸期は尾張藩領。村高は「寛文郷帳」「天保郷帳」ともに1,604石余、「旧高旧領」2,639石余。寛文覚書によると家数249・人数1,306、馬62、船6艘うち1艘は役船で、残りの5艘は木曽川の流木を拾い溜めるための木留船であった。宝暦12年(1762)の諸書書上帳では同年の家数324・人数1,329とある。
江戸期に始まる綿織物から現代の毛織物まで一貫して全国有数の繊維産業の一大中心地として発展してきた。特に明治に入ってからの織物業の発展は目覚ましく、大正期には尾西地方最大の織物産地となった。殆ど全戸が織物に従事したが、家内工業が多かった。
古い町並を期待して訪ねたが、平入で切妻造り2階建ての伝統的な様式で建てられた家屋が点在するも、町並と云えるほどでなく、貴船神明社の門前町のようだった。
町並み指数  30
参考文献
   角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  1989年
   愛知県の地名  平凡社  下中邦彦  1981年

奥町の町並

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