伊勢市東豊浜町は三重県中東部、伊勢湾に面し、外城田川河口右岸、宮川河口左岸の沖積低地に位置する。 江戸期から昭和30年までは土路西条村と云われていて、江戸期は山田奉行支配の幕府領。 「三国地誌」では土路村と西条村を別に記しており、別村であった時期もあったが、「元禄郷帳」「天保郷帳」「旧高旧領」では土路西条村と記している。 村高は「元禄郷帳」388石余、「天保郷帳」497石余、「旧高旧領」511石余。 海岸沿いにあり農間を利用して漁業が盛んであったが、村松・有滝・東大淀・中大淀・樫原などの諸村との間に、漁場や漁業権を巡ってしばしば争論を起こしている。 万延元年(1860)の村指出帳によると家数273・人数1,638とある。 今この集落を歩くと、農漁村集落であるが、漁村集落の様相が強く板張りの家屋が、細く狭い道に軒を接して建ち並ぶ。農家でもノリの養殖をされている兼業農家が多いそうである。稲作より畑が多く「ねぎ」の特産地となっている。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和58年 三重県の地名 平凡社 下中邦彦 1983年 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |
東豊浜町の町並 |