内子町寺村は愛媛県中南部、肘川の支流小田川の上流右岸に位置する。 江戸時代は大洲藩領。村高は「慶安郷村数帳」では478石余、「元禄村浦記」478石余、「天保郷帳」487石余、「旧高旧領」424石余。「浮穴郡地誌」によると村の広さは東西一里・南北1里、家数207でうち農業は170とある。物産は米・麦のほか大豆・小豆など。 寺村は小田川の上流右岸で、対岸の左岸には町村(現小田)があり、共に小田郷の中心集落で、小田川に沿って土佐に通じる街道が集落内を通っていた。 今、町並は旧街道筋に展開している。街道筋の小さな在郷町的な様相を呈し商店街を形成している。かっては相当賑わっていたようで、間口の広い商家の家屋が連続して並ぶ。殆どの家屋が切妻造り平入り2階建てである。明治〜昭和初期にかけて建てられた家屋だろう。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和56年 愛媛県の地名 平凡社 下中邦彦 1980年 |
寺村の町並 |
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