内子町五十崎の町並み 
五十崎
地図


五十崎の町並み
 内子町五十崎は愛媛県中央部、肱川の支流小田川の右岸に位置する。2005年1月1日に内子町・五十崎町・小田町が合併する前は、五十崎町古田といったが、合併と同時に内子町五十崎と町名が変更になった。
江戸時代は大洲藩領に終始した。当地では大洲半紙の紙漉きが盛んに行われ、大洲藩は宝暦10年(1760)に紙専売制強化を図り、楮役所を当村(古田村)に設置して、紙漉き原料の楮の売買を統制し、宝暦12年(1762)の「紙御役所御仕法旧記」では楮仲買人21人・半紙漉き39人・小間紙漉き2人とある。
古田村(現五十崎)は小田川の水運と大洲〜土佐を結ぶ陸運の交差地点にあたり、古くから交通や商業が発達し、大洲藩の在町と指定され、郷村向けの商品の売買が行われていた。
明治初年の「喜多郡地誌」によると村の広さは東西1里・南北27町余りで、家数281・人数1,236、うち農家148・商業55・工業25・雑44等となっている。
訪ねた五十崎は2005年の平成の大合併までは、五十崎町古田と云ったところ。古い町並みとしての印象より、古くからの庶民の町との光景が広がっていた。卯建や虫籠窓や漆喰塗込めの塗屋造りは殆ど見られない。建築年代も明治の建物は少ないようで、大正期から昭和期の建物が多そうだった。
町並み指数 30
参考文献   
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和56年
  愛媛県の地名  平凡社  下中邦彦  1980年

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