砥部町原町の町並み 
原町
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原町の町並み
 砥部町は昭和30年の町村合併で砥部町と原町村が合併して生まれた。
この原町は天和年間(1681〜4)に大洲藩主加藤泰興の命で、麻生村と宮内村の境の山賊などが住む原野を開発して形成された在町で、天和2年(1682)には19軒の町並みとなり、元文2年(1737)に藩は海産物・酒・麹・小間物類の販売を許可している。
文政7年(1824)の町並みは街道沿い東側12軒、西側14軒、計26軒で大工・樽屋・鍛冶屋等の職人の他、藩から許可された前記の商店が商いをしていた。
明治22年に近隣の村々が合併して原町村となり、明治37年には家数623・人数3,559となっている。江戸期に続いて明治期でも日用品小売業の町並みであった。
また、江戸期からの素麺製造がしだいに栄え、原町素麺として近郊に知られるようになった。
国道33号線はバイパスとしてこの旧街道の西側を通っているが、この旧街道筋も比較的多くの車が通っている。
家並みは古い町並みを形成している程ではないが。伝統的な建て方の商家の建物が旧街道筋に点在している。今も小売業をされている家屋は見かけなかったが、かっての店頭販売形式の家屋が見られた。
 
町並み指数 30
参考文献    
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和56年
  愛媛県の地名   平凡社   下中邦彦   1980年

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