伊予市中山町中山は松山市街の南南西で約20km、肱川の支流の中山川の上流域に位置している。 江戸時代を通じて大洲藩領。 大洲城下から「御替地」の町、郡中に通じる大洲道の要路にあたり、南の内子と北の郡中とのほぼ中間に位置したので、大洲藩はここを在町として取り立て、日用品の調達が出来るようにしていたが、身分不相応な品は制限していた。 元文5年(1740)の「大洲秘録」によると、物産は米・大豆・紙で名物は椀とある。 古い町並みは、国道56号線の西側の旧大洲街道沿いに展開している。一本道の街道が緩く湾曲していて風情ある在郷町的な町並みを見せている。袖壁を備えた漆喰塗込めの虫籠窓の家屋も多く散見でき、袖壁にナマコ壁を施した家も多数見かけられた。内子の町並みと同じ様式だ。同じ大洲藩領の郡中との行き来で伝わった様式だろう。今でもこの地方の商業の中心地的な様相で多くの小売店が店を出していた。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和56年 愛媛県の地名 平凡社 下中邦彦 1980年 |
中山町中山の町並み |
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