安芸市街の中心部を東西に旧土佐街道が通り、その両側に形成された町並みが本町で、政治・経済・文化の中心だったが、国道55号線が旧土佐街道の北側にバイパスとして通り、市役所など主要な官庁・事務所等の建物が国道沿いに移動し、商業の中心も移って行った。 前回訪ねたのは本町1丁目から2丁目辺りであったので、後日もう一度本町3丁目から5丁目にかけて訪ねました。 江戸時代には安喜浜村の中でも、西浜村と呼ばれていたところです。 江戸時代は土佐藩領で、寛政3年(1791)の浦分改帳によると家数217・人数1,357とあり、廻船と漁業で生計を営んでいたようだ。弘化4年(1847)の安芸浦西浜指出によれば家数210・人数1,531、船61、漁網26とある。 今、古い町並みは旧土佐街道沿いの本町3丁目から5丁目にかけて見られ、かっての繁栄が今に残した伝統的な様式の家屋が連続して並ぶ地域もあり、平屋や中2階建ての切り妻造り平入りの商家建物が古い町並みを形成していた。 切り妻造りの妻面に水切り瓦を備えた家屋も多く、ナマコ壁の家屋も存在し見ごたえのある町並みであった。 前回訪ねたときは、土砂降りでその上夕方暗くなってきての取材、十分に歩き廻れず一部の取材に終わったので再度訪ねた町並みです。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和61年 日本の地名高知県 平凡社 下中邦彦 1983 |
本町4丁目の町並み |
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