愛南町御荘・城辺の町並み 
御荘平城・城辺甲
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御荘平城の町並

 愛南町御荘・城辺は愛媛県南部、深く湾入する御荘湾に注ぐ僧都川河口の両岸に位置する。僧都川の河口右岸が御荘で河口左岸が城辺である。
江戸期は御荘平城・城辺はともに宇和島藩領。村高は平城村「慶安郷村数帳」では787石余、「元禄村浦記」「天保郷帳」ともに931石余、「旧高旧領」907石余。城辺村「慶安郷村数帳」では1,093石余、「元禄村浦記」「天保郷帳」ともに1,330石余、「旧高旧領」1,278石余。
平城村は四国霊場八十八ヶ所第四十番札所の真言宗観自在寺の門前町として町場ができて発展した。
 「大成郡録」では平城村の家数109・人数586、牛6・馬66。弘化3年(1846)の記録では村高1,123石余、家数236と増加している。同じく「大成郡録」では城辺村は家数162・人数760、牛75・馬149。弘化3年(1846)の記録では村高1,761石余、家数264とここでも増加している。
平城村と城辺村は僧都川で分かれているが、姉妹町の観を呈し、郡内商工業の中心として平城・城辺は一体となって在郷町・宿場町を形成していた。
今も、四国霊場八十八ヶ所の観自在寺の門前町として賑わい多くの旅館や民宿が建ち並ぶ。また愛南町の政治・経済・文化の中心地として繁栄を続けている。町並を構成する建物は明治期以降のものが殆どと思われる。切妻造り・平入り・2階建ての建物が旧宿毛街道に沿って建ち並んでいる。
只、高速の自動車道も鉄道も未開通のため、観光地の要素を多く持ちながら発展が遅れていると思われた訪問だった。
町並み指数 30
参考文献   
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和56年
  愛媛県の地名  平凡社  下中邦彦  1980年

御荘平城の町並

御荘平城の町並

御荘平城の町並

御荘平城の町並

御荘平城の町並

御荘平城の町並

御荘平城の町並

城辺甲の町並

城辺甲の町並

城辺甲の町並

城辺甲の町並
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