白石町堤の町並

地図


堤の町並
 白石町堤は佐賀県中央南部、白石平野西部杵島山東麓に位置する。
江戸期の堤村は佐賀本藩領。村高は「正保国絵図」「天明村々目録」ともに291石余、「天保郷帳」335石余、「旧高旧領」では1,202石余。
室町期には平井氏の領地であったが、後に竜造寺隆信によって滅ぼされ、竜造寺氏が須古城主となり、江戸期になり、隆信の弟信周の知行地となった。
「明治11年戸口帳」では堤村は、堤村(99戸・500人)・新町(73戸・306人)・黒木村(30戸・121人)・嘉瀬川村(66戸・281人)・舟野村(44戸・203人)に分かれており、合計312戸・1,411人とある。
これと云う資料はないが、この訪ねた辺りはかって在郷町として経済活動が活発に行われていた様子が伺える。白漆喰塗込め妻入の大型建物が多く見られ、豊かだった当時を彷彿とさせる町並が展開していた。また、殆どの家屋が妻入りで道に面しているのも珍しい光景であった。
町並み指数   40  
参考文献
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和57年
  日本の地名佐賀県  平凡社  下中邦彦  1980年  


堤の町並

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