佐賀市西魚町は佐賀市内佐賀城の西に位置する城下町33町の一つである。 城の西側で南北に細長い町。 江戸期承応3年(1654)の佐賀城廻之絵図では、家数73、元文5年(1740)屋敷帳では104、嘉永7年(1854)西魚町竈帳の総家数94・人数587。職業別では魚屋が11軒と一番多く、東魚町の4軒よりも多く、次いで小間物屋6・日雇8と続く。身分別では足軽・町人・被官が多くいた。 明治11年の戸口帳によると、家数130・人数573とある。 南北に長い町だが、訪ねたのはその中央部の東西に貫通している国道264号線が直角に折れた西側の長崎街道沿いの町並である。開発されてビル群や大きなスーパーマーケットに取り囲まれた中で、古い形態のままの家屋が少し連なっている所があった。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和57年 日本の地名佐賀県 平凡社 下中邦彦 1980年 |
西魚町の町並 |
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