大宜味村喜如嘉は沖縄本島北部西海岸側に位置する。大宜味村域は山地が70%に及び、「山原(やんばる)」の名に相応しい土地条件を持った村の一つである。 江戸期はじめは国頭間切、康熙12年(1673)田港間切、17世紀末頃からは大宜味間切のうち。「高究帳」には国頭間切きどか村と見え、城(ぐすく)村と併記され、石高118石余うち田110石余・畑7石余。「由来記」には大宜味間切喜如嘉村と見える。 家数・人数は明治13年188・977、明治36年257・1,453とある。 中心となる集落は、海岸から約600m入った山裾に展開している。その前面(東北方)に広がる沖積地は今現在サトウキビ畑だが、もとは喜如嘉ターブックヮ(田圃)と云われた肥沃な水田地帯であった。さらに旧は、広い入江で今の公民館裏のフクギ付近は船を係留する場所であったという。 集落内を歩くと緑の生垣に囲われた民家が沖縄らしい佇まいを演出している。平屋で寄棟の建物が、赤瓦であったりコンクリート瓦であったりするが、独特な雰囲気を醸し出している。多くの家の屋根にはシーサーが睨みを効かしていて、落ち着いた沖縄らしい雰囲気のある集落光景であった。 喜如嘉の芭蕉布は国の重要無形文化財にしていされていて、地内に村立芭蕉布会館があり、後継者育成に努めておられる。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和61年 日本の地名沖縄県 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 2002年 |
喜如嘉の民家 |
喜如嘉の民家 |
喜如嘉の民家 |
喜如嘉の民家 |
喜如嘉集落 |
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喜如嘉の民家 |
喜如嘉の民家 |
喜如嘉の民家 |
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