小郡市松崎の町並み
松崎
地図


松崎の町並み
 小郡市松崎町は県のほぼ中央、筑後平野の北西端に位置する。
久留米藩二代目藩主有馬忠頼の養子として迎えられた有馬豊範が、寛文8年(1668)〜貞享元年(1684)まで、1万石を領して松崎藩領として分与され、松崎館や松崎宿が整備された。貞享元年(1684)に有馬豊範が改易され、幕府領となったが、元禄10年(1697)久留米藩に返還され、それ以後久留米藩のまま明治を向かえる。
松崎藩成立に伴い、有馬豊範は松崎宿を発展させるため、従来の横隈街道を廃し、松崎街道を設け、これを九州大名の参勤交代道路と定めた。このため松崎藩廃絶後も松崎は宿場町として発展した。本陣・脇本陣・問屋場などが整備さた。宿場町の規模は家数106軒、町並みの長さ5町46間で、1・6の六日市が立った。穀留番所や高札場も設けられた。
慶応元年(1865)の家数129のうち旅籠屋26・煮売屋5・馬持26で他に米屋・酒屋などがあった。
今、町並みを歩くと一番に旅籠屋だった油屋が目に入る。丁度内部を修復中だったが、平入り2階建てで茅葺きトタン覆いの大型の家屋だった。宿場の南と北には構口と云われる石垣や枡型などの遺構も往時のまま残っていた。この辺りが本陣(お茶屋)・脇本陣とは江戸末期の絵図で判るのだが、現地には一切その様な説明はなかったのは残念に思う。
町並み指数   30  
参考文献
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和63年
  日本の地名福岡県  平凡社  (有)平凡社地方資料センター   2004年  


旧松崎宿の旅籠屋 油屋

松崎の町並み

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松崎の町並み

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松崎宿の旅籠屋 油屋修復中

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