久留米市草野町の町並み
草野町草野
地図


草野町草野の町並み
 福岡県南部に広がる筑後平野のほぼ中央に久留米市街があり、草野は久留米市街より東方約12〜13km、耳納山地北麓に位置する。江戸はじめは柳川藩領、元和6年(1620)から久留米藩領。
草野には久留米から日田に通じる豊後街道(日田往還)山辺往還が通り、久留米八宿の一つで町場を形成していた。
中世の当地は草野氏の本拠地で、草野永経が長寛2年(1164)山本郡草野の吉木に築城し、それ以後この地を支配していたが、豊臣秀吉の九州仕置で天正16年(1588)に滅亡した。
草野宿の町場は草野氏の城下町であった吉木から移して形成されたという。元禄国絵図に草野町馬次とみえ、本高304石余り。寛政元年(1789)の上三郡取調手鑑によると家数170余り・人数710余り、町並みの長さ6町・制札場もあり、二・四・八の九斉市が立っていて、高304石余りとある。
日田街道としての国道210号線は北側平坦部を通ったので、旧日田街道(山辺往還)沿いの草野の町並みはそのまま残った。宿場としての面影は色濃く残り、街道沿いの集落らしい家並みや枡型も残っていた。
平入りと妻入りが入り混じる町並みで、宿場町的な雰囲気と農村集落という雰囲気が混じったようなおおらかな感じの光景が展開している。切妻造りの妻側に庇を付けたような家屋は、九州北部独特の様式だ。
町並み指数   30  
参考文献
  福岡県の歴史散歩  山川出版社  福岡県高等学校歴史研究会  1996年
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和63年
  福岡県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター   2004年  


草野町草野の町並み

草野町草野の町並み

草野町草野の町並み

草野町草野の町並み

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