伊万里市二里町大里は佐賀県西部、伊万里湾の最奥部に注ぐ有田川の河口近くに位置し、有田川の右岸(東側)は大里甲、左岸(西側)を大里乙と分けられている。大里村は江戸期を通じて佐賀本藩領。村高は「慶長国絵図」では2,432石余、「正保国絵図」「天明村々目録」ともに625石余、「天保郷帳」では707石余、「旧高旧領」では846石余。 有田川川口から2km上流までの両岸平地は全て感潮域であったが、江戸中期位までに干拓が進み新田となっている。今回訪ねた大里甲の平坦地はこれらの干拓によってできた新田である。干拓された地内を唐津街道が通り、その街道に沿って町並が形成されたもの。 「明治11年戸口帳」によると家数340・人数1,546とある。 町並みをあるくと、街道筋の町並と認識でき、ある程度在郷町として発展したような町並を形成していた。車の通行が多い割には落ち着いた町並であった。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和57年 日本の地名佐賀県 平凡社 下中邦彦 1980年 |
二里町大里甲の町並 |
二里町大里甲の町並 |
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