太宰府市門前町の町並
宰府2丁目
地図


宰府2丁目の町並

 太宰府市の太宰府天満宮門前町は福岡県の中央部西よりに位置する。
太宰府天満宮のある宰府村は、江戸期は福岡藩領。村高は「慶長国絵図」2,646石余、「正保郷帳」2,967石余、「元禄国絵図」2,967石余、「天保郷帳」2,986石余、「旧高旧領」2,979石余。 
天満宮の門前町として、また街道筋では無いが筑前21宿の一つとして町場化していて、町数は16あり、農工商者が雑居していた。天満宮への参詣者のための旅店が多く、毎年2・8月の神事には諸国から多くの参詣客があつまり賑わった。
元禄5年(1692)の家数211・人数1,675。寛政期(1789〜1801)の家数195・人数379、牛89・馬18。
明治初期の家数689・人数3,244、牛150・馬16、物産は米・大豆などの他、酒・焼餅・生蝋・蝋燭・瓦・売薬など多種に亘っている。
明治中期には鉄道馬車が開通し、蒸気軌道に、次いで電車となり天満宮参詣の便が整備されていった。これに伴い参詣客相手の土産物屋や飲食店が軒を並べ大いに賑わったが、一方で交通の便が良くなった結果、日帰りの参詣が可能になり、多く見られた旅館は明治末期までに殆ど姿を消してしまった。
そして今は年間1000万人も訪れる一大観光地となり、土産物屋と飲食店で参詣道は埋め尽くされている。訪ねた当日は小雨にも拘らず多くの参詣客で賑わっていた。ここでも京都の観光地同様に、他国語の会話の声で埋め尽くされていた。
町並み指数   30  
参考文献
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和63年
  福岡県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター   2004年


宰府2丁目の町並

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