小白倉集落は小千谷市街の南西10km、十日町市街の北西10kmに位置し、西側を渋海川が北流する。冬季は降雪が多く、最高積雪量は2.5m〜3.5mになる。 国道403号線が集落内を通りっている。地名を見ると小白倉であったり、小白倉卯であったりするのは、小白倉集落が二つに分れていて、小白倉卯と小白倉辰がある。ただ現在小白倉辰には人が住んでいない。耕地は耕作条件が悪い急傾斜地と渋海川の深い谷あいにある。 集落は国道403号線から俯瞰状態で良く見える。谷あいだが盆地風に少し広なった所に樹木と民家が点在する光景はなかなか見事な山村風景を見せていた。トタン覆いの茅葺き屋根の家々が集落を形成している。寄棟風のトタン覆いが多い。当然下の茅葺きの形態に合わせたもので、入母屋風、また、この地方に多い中門形式の屋根も見受けられる。平屋だったり2階建だったりするが、どの家にも屋根に登るための梯子が備え付けられていた。 良く見ると、屋根の傾斜が急勾配がのままの家には梯子がなく、屋根の下の方の勾配が緩い家には、雪下ろしの為の梯子が備わっている。 訪ねた時は11月下旬で雨だった。雪に代わると大変だと思いながらの探索だった。 一つ気が付いたのは、屋根に積もった雪が落ちるので、どの家にも「樋」が無いことだ。 道理で家の廻り全面から雨しずくがボタボタと落ちていた。 角川日本地名大事典 角川書店 角川日本地名大事典編纂委員会 1989年 新潟県の地名 平凡社 下中邦彦 1986年 日本の町並みV(別冊太陽) 平凡社 湯原公浩 2004年 |
小白倉卯の町並 |
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