佐渡市大川は佐渡ヶ島中央部、両津湾に臨み大川(大河内川)の河口付近で、西浜と東浜がある。 江戸期は幕府領。大川村の村高は「天保郷帳」291石余。宝暦年間(1751〜64)の「佐州巡村記」では家数51、田13町余・畑8町余。漁業が盛んでタラ・スケトウダラ・シイラ・イカを捕獲していた。 江戸期は廻船業の船宿として賑わった。大坂屋・金子屋・讃岐屋・能登屋・川上屋・加賀屋・越後屋・本間屋・佐野屋の9軒の船宿があって、多くが現在も旅館や民宿を経営されている。 「巡村記」では天保12年(1841)の家数52・人数316、村高291石余、田13町余・畑8町余。 現在大川集落では「大川屋外版画美術館」と称して、集落内の家屋壁面を利用して版画を展示しておられ、見学する順路も示されていた。集落は板張りの家屋が多く、半農半漁の兼業と思える集落であった。津神島の津神島神社の近くは景勝地で、民宿や旅館が多く見られた。 角川日本地名大事典 角川書店 角川日本地名大事典編纂委員会 1989年 新潟県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1986年 |
大川の町並 |
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