佐渡市岩首は佐渡ヶ島の東南部、海を隔てて越後と相対し、東流する大川(岩首川)の河口部に位置する。 江戸を通じて幕府領。東浜・水津地区では最大の大村で、村高は「天保郷帳」251石余。宝暦6年(1756)村明細帳では、高251石余、田156石余・17町余、畑92石余・21町余。家数74・人数332。百姓持林71ヶ所・百姓持竹林8ヶ所・仲間持竹林2ヶ所あり、竹は輪竹として越後に出されていた。木炭生産も盛んであった。 「巡村記」では天保12年(1841)の家数75・人数447、高251石余、田17町余・畑21町余。 明治5年には3人が江差(北海道)へ出稼ぎに行っている。 集落は板張りの家屋で、主として岩首川の河口部北側に展開している。集落内に旧岩首小学校の建物も残っていた。 岩首川に沿って集落の奥に進む。この川が氾濫したらと思っていたが、帰って調べると、やはり明治30年に大洪水があり、集落の殆どが流されたとの記録が残っていた。 角川日本地名大事典 角川書店 角川日本地名大事典編纂委員会 1989年 新潟県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1986年 |
岩首の町並 |
岩首の町並 |
岩首の町並 |
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旧岩首小学校 |
岩首の町並 |
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