佐渡市二見は佐渡ヶ島西部、二見半島先端近くの真野湾に面している。 集落は元村と新町に分かれる。元々の集落は元村のみで、村高は「天保郷帳」117石余、「巡村記」によると、天保12年(1841)の家数44・人数215、村高117石余、田3町余・畑9町余。地内には二見港(現在の二見港の南側)があり、船が60〜70艘入港できる良港であった。 新町は明治5年に海岸沿いに325間が、埋め立てられ完成し、現在の二見港が形成された。地割りが終わると、元村・稲鯨・相川や遠く能登からの移住者もあり、天然の良港と相まって、船問屋や海運業が盛んになった。そして昭和26年には県内唯一の避難港の指定を受けた。 今回訪ねたのは新町地域で、県道45号線の両側に、出桁造りの家屋が連なっている。黒く塗られた板張り出桁造りの家屋が町並を構成している。全て黒く塗られているのは、統一性を持たせる為だろうが、自然発生的にそうなったものか、条例などでそうしたものなのか、町の方に聞こうと思うが人に出会えず聞けなかった。 角川日本地名大事典 角川書店 角川日本地名大事典編纂委員会 1989年 新潟県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1986年 |
二見の町並 |
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