北杜市白州町台ヶ原の町並み 
白州町台ヶ原・下白須
地図


台ヶ原の町並
 台ヶ原は江戸時代には甲州街道の宿場町で、今でも往時を偲ばせる家並や屋号が残っている。
江戸幕府により制定された、東海道、中山道、日光街道、奥州街道、と共に制定された5街道の一つ甲州街道は江戸日本橋から甲府までであったが、慶長15年(1610)に中山道の下諏訪宿まで延長された。
甲州街道を利用した参勤交代の大名は、信州の高島藩・高遠藩・飯田藩の三藩のみであって、交通量の少ない街道であったが、徳川幕府は金の産地の甲府と結ぶ甲州街道を重要視した。
天保14年(1843)の「甲州道中宿村大概帳」によると、宿内町並は東西9町半、宿内家数153・宿内人数670で、本陣は字中町に一軒あったが、脇本陣は無く、宿役人の手広の住居が脇本陣に当てられた。同年の旅籠屋は14軒(大1・中6・少7)であった。
街道の両側に家並が続くが、宿を外れると野間が広がり、耕作地は田より畑が多かった。畑作は栗・稗・蕎麦・菜・大根・大麦・小麦などを作り、諸商売は酒屋・車屋・茶屋・鍛冶屋・紺屋・桶屋などがあった。また中馬による塩の道でもあり賑わっていたようだ。
今は、大きな造り酒屋さんと和菓子屋さんの伝統的な家屋を中心に、僅かだが他にも伝統的な様式の家が並んでいて往時の繁栄が偲ばれ、下白須にも古い形式の町並が続いていた。
町並み指数 40
参考文献
   山梨県の歴史散歩  山川出版社  山梨県高等学校教育研究会  1988年
   角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和59
   山梨県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1995年          


台ヶ原の町並

台ヶ原の町並

台ヶ原の町並

台ヶ原の町並

台ヶ原の町並

台ヶ原の町並

下白須の町並

下白須の町並

下白須の町並

下白須の町並
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