早川町新倉茂倉集落の町並 
新倉茂倉集落
地図


茂倉集落の町並
 早川町新倉の茂倉集落は山梨県南西部、富士見山の西麓、早川左岸に位置する新倉集落から、北東に約4km山を登ると標高900mの山腹に茂倉集落があり、新倉の枝集落である。
説明や解説は早川町新倉のページと同じですが、少し茂倉集落について。
今の早川町の主要道路は県道37号線ですが、大正時代に始まった水力発電所建設工事までは、早川に沿った今の道でなく、尾根筋を通る早川街道でした。
現身延町切石や飯富から早川町笹走・榑坪・千須和・薬袋・塩之上・京ケ島・草塩・保へと
尾根筋を通る道のりでした。一方新倉を含む三里村以北は、早川下流に下るよりも東へと峠越えの道が使われていました。ドノコヤ峠を越えて現南アルプス市芦安芦倉から甲府へ、池の茶屋道を通って富士川町平林へ、足馴峠を越えて富士川町平林から甲府へ、十谷峠を越えて富士川町十谷そして身延道へ通じていました。
新倉の本集落から茂倉集落への道は、十谷峠を越えて富士川町十谷から身延道そして甲府への道だったのです。今ではどうしてこんな山奥に集落がと思えますが、かっては主要な道路筋の集落だったのです。
今の茂倉集落には道路の両側に約40戸程の家屋が建ち並んでいます。密集して建つ山間の農山村集落です。人が住んでいない無住の家屋が多く、畑仕事をしていた男性に話しかけると、今は13軒に27名の人が住んでいると。暮らしは年金暮らしの方ばかりと。よくご存じだから多分集落の世話役をされておられる方と思いました。
小学校の分校もあったので、4年生までは茂倉の分校に通えたが、5年生以上は新倉の本校に通ったそうです。片道4kmの急こう配の山道、毎日大変だったよとの話でしたが、今は新倉にも小学校が無くなり、もっと遠くになってしまったようです。でも茂倉に小学生は居ないのではと思います。
また、ビックリしたのは集落内で、宗教の布教活動に歩いて居られる団体の方5〜6名にお逢いしました。こんな山奥まで布教活動されているのですね。
町並み指数 40
参考文献
   角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和59
   山梨県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1995年        


茂倉集落の町並

茂倉集落の町並(街道筋の町並)

茂倉集落の町並(街道筋の町並)

茂倉集落の町並(街道筋の町並)

茂倉集落の町並

茂倉集落の町並

茂倉集落の町並

茂倉集落の町並

茂倉集落の町並

茂倉集落の町並
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