笛吹市八代町高家は山梨県中央部、甲府盆地の南東縁に位置している。 江戸はじめは幕府領。その後旗本領を経て宝永2年(1705)甲府藩領、宝永7年(1710)甲府新田藩(柳澤時睦)領となり、享保9年(1724)幕府領上飯田代官支配、天保3年(1832)田安藩領となる。 宝永2年(1705)の家数124・人数506・馬33。享保9年(1724)の家数114。文化初年(1804〜18)には家数97・人数384・馬7とある。 耕地の半分が畑で、雑穀と煙草の栽培が多かった。明治22年の家数105・人数672とあり、江戸期から明治中期までは余り家数・人数に変化が無かったようだ。 明治に入ってからの物産も江戸時代と大差なく、米・大麦・小麦・蕎麦・繭・桑葉で、民業はすべて農業・養蚕に従事し、余業として商売25戸があった。 今、この集落内を歩くと、この辺り一般の農村集落と変わらない。江戸から明治にかけて人数の変化が少ないことをみると、ごく普通の農山村で寒村であったようだ。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和59 山梨県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1995年 |
八代町高家の町並 |
八代町高家の町並 |
八代町高家の町並 |
八代町高家の町並 |
八代町高家の町並 |
八代町高家の町並 |