豊岡市竹野町浜須井は、兵庫県北東部、竹野川河口の竹野町中心地から西約4kmほどの所で日本海に面した小さな集落である。 浜須井村は須井村が分かれて、浜須井村と奥須井村に分かれたようで、その時期は宝永(1704〜11)頃と思われる。尚、郷帳類では須井村一村として扱われている。 江戸期はじめは出石藩領、天保6年(1835)幕府領、嘉永5年(1852)からは出石藩領。 浜須井村は宝永3年(1706)の浜須井村指出帳によると高99石余、家数32・人数168、牛10で養蚕を少々行うとある。元文4年(1739)の家数人数其外書上帳では、家数35・人数182、牛10、船大小10。特産物として塩があり、文化11年(1814)に3石2斗が上納されている。出石封内明細帳では家数36・人数176とある。 この集落を訪ねたのも、豊岡市竹野町竹野を訪ね、香住に向かう途中に立ち寄った集落。県道11号線を走っていて、県道沿いに分譲住宅販売の幟が連なっている。こんなところで分譲住宅と思って立ち寄ったら、板囲いの漁業集落が展開していた。細い路地のような道が集落内の主要道で、その道の両側に板囲いの家屋が、思い思いの状態で建てられていた。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地大辞典編纂委員会 昭和63年 兵庫県の地名T 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1999年 |
竹野町浜須井の町並 |
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