旧川原村・旧安口(はだかす)村は篠山盆地の東部、篠山街道沿いの集落である。川原村の西側(篠山側)の福住村に福住宿が置かれていて、本陣・脇本陣もあった。 川原村は只の街道沿いの集落だったが、安口村では荷物の継立が行われていた。 両村とも江戸時代は篠山藩領で、天明3年(1783)の記録では川原村の家数22・人数168。 旧福住村の集落から東に町並が途切れて住吉神社があり川原村となる。また町並が途切れて安口村集落に続く。今はこの街道筋から北側にバイパスとなって国道372号線が通ったため、町並が昔のままの保存されたようになっている。 街道筋の農村集落だが、明らかに街道筋の町並と言うことが理解できる町並が残っている。 街道に沿って妻面に千本格子を残した妻入りの大型の商家の建物が連なる。周りの農村集落とは明らかに異なった家屋形態だ。 この地の特徴に妻入りの建物でも入母屋になっている家が殆どである。普通一般的には妻入り家屋は切り妻造りが普通だが、ここでは入母屋の妻入りが一般的な家屋形態であった。 兵庫県の地名T 平凡社 平凡社地方資料センター 1999年 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和63 |
川原の町並 |
川原の町並 |
川原の町並 |
安口の町並 |
安口の町並 |
安口の町並 |