香美町香住区浦上の町並
香住区浦上
地図


香住区浦上の町並

 香美町香住区浦上は兵庫県北部で日本海に面し、中央部よりやや東寄りに、柴山湾岸の東部に位置する。
江戸はじめは出石藩領、慶長18年(1613)岸和田藩領、元和5年(1619)出石藩領、天保7年(1836)幕府領、嘉永4年(1851)出石藩領となりそのまま幕末を向かえる。
正保(1644〜48)頃成立の国絵図に村名が見え、高89石余。出石封内明細帳では拝領高88石余、家数50・人数276。塩も10石余上納している。
安永年間(1772〜81)家数78を数えたが、天明3年(1783)大風のために漁船が難破して24人もの死者を出し、このため絶家となったり、他所へ移住する者が出て家数が大きく減少したと伝える。
明治に入り民業は農業・養蚕業であったが、鰯網の漁業に従事するものもいた。
今回訪ねたのは柴山湾の最奥にある浦上集落である。この辺り一帯を柴山と呼ばれていて、JR駅も柴山になっている。公民館も柴山地区公民館も浦上公民館もある。でも柴山と云う行政名ない。柴山地区はどの範囲を云うのかを調べても良く分からなかった。
この浦上集落も漁村の佇まいを見せているので、半農半漁の集落だろう。でも近年海水浴客とカニ料理客を当て込んで多くの民宿が営業している。柴山港は香住港に次ぐ水揚げ高の多い漁港だから、カニの水揚げも相当なものだろう。海水浴とカニ料理で大いに賑わっている集落のようだった。
町並み指数 30
参考文献 
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地大辞典編纂委員会  昭和63年
  兵庫県の地名T  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1999年

香住区浦上の町並

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