香美町香住区森は兵庫県北部、日本海に面した中央部、矢田川の下流部右岸に位置する。 江戸はじめは出石藩領、慶長18年(1613)岸和田藩領、元和5年(1619)出石藩領、天保7年(1836)幕府領でそのまま幕末を向かえる。 村高は慶長18年(1613)の小出吉英所領目録では高291石余、出石封内明細帳では同じく291石余、家数42・人数316とある。「天保郷帳」では298石余。 明治17年の地誌編纂取調書には「民業は、農工商を業とするもの80戸、養蚕製糸業は皆兼業なり」とある。明治24年の家数73・人数406とある。 今、森集落の町並の中には造り酒屋の屋敷も健在だ。酒蔵などの醸造施設は森集落から少し南に移転・拡張されて元気な企業として醸造されている。一般には森集落と云っても通じないが、大乗寺のある集落と云えば判ってもらえる。大乗寺は円山応挙の襖絵で有名なお寺であり、参詣客の絶えることがないお寺である。 町並は県道4号線に沿って展開しているが、長さは約200m程の小さな町並であった。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地大辞典編纂委員会 昭和63年 兵庫県の地名T 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1999年 |
香住区森の町並 |
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