宮津市矢原の町並
矢原
地図


矢原の町並

 宮津市矢原は栗田半島西部にあり、宮津湾に臨むところに位置する。
「慶長郷村帳」に「栗田村之内」として屋原村と見える。
江戸期初めは宮津藩領、寛文6年(1666)幕府領、同9年宮津藩領、延宝8年(1680)幕府領、天和元年(1681)以降宮津藩領。
村高は「延宝郷村帳」75石余、「天保村々高帳」「宝永村々辻高帳」「享保郷村帳」「宝暦郷村之覚」「天保郷帳」「旧高旧領」などで111石余から112石余で推移している。
幕末の文久年間(1861〜64)の船数は小船25、家数22・人数111とあ。
漁業はイワシの地引網程度からあまり開拓されることは無かった。
この矢原集落は訪ねようと計画していたわけでない。田井から宮津市内に向けて県道605号線走っていた時に偶然通りかかって見つけたもの。幅の広い県道に平入の町並が並んでいる。栗田半島の集落にしては不思議な光景と思い、県道605号線からもう一本山側の道を歩いてもそれらしき町並が無い。そうするとこの整然と並んだ平入の町並は、県道の道路拡張時に立退きと同時に奥まって再建された町並と思えるが、集落の人と出逢わないので確かめようが無かった。
町並み指数 30
参考文献
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和57年
  京都府の地名  平凡社  日本歴史地名大系30  下中邦彦
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