君津市久留里市場の町並 
久留里市場
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久留里市場の町並

 君津市久留里市場は房総半島中央部、小櫃川(オビツ川)の中流域右岸に位置する。
江戸期を通じて久留里藩領(領主は大須賀忠政・土屋忠直・土屋利直・土屋直樹)であるが、延宝7年(1679)廃藩となる。寛保2年(1742)黒田直純が入封して再び立藩、以降8代にわたって治世を行う。
文禄3年(1594)の上総国村高帳に久留里市場町とみえ高300石余。正保国絵図に久留里市場村とあり高297石余。天保郷帳では高417石余。
寛政5年(1793)の上総国村高帳によると家数246とあり、町場は小櫃川右岸に沿う久留里道沿いに形成されていて、小規模ながら城下町を構成していた。小櫃川右岸には市場河岸(久留里河岸)が古くから設けられていた。上流側に上町河岸(御用河岸)、下流側には仲町河岸(商人河岸)があった。
藩領の村々から集められた年貢米は、ここから木更津へ川路7里を川舟で運ばれ、積み替えて海上を江戸へ送った。また商人河岸では上流から筏で流してきた材木や丸太をここで組みかえて、木更津の材木問屋へと運んだ。他にも川舟を用いての物資輸送が行われ物資集散地として賑わった。
今、古い町並は旧久留里道(現国道410号線)に沿って展開する。土蔵造りの商家建物が多く目につく町並である。また清水の湧水が町のあちこちに自墳していて、水汲み場が設けられ多くの方がペットボトルなどに水を汲んでおられた。
町並み指数 40
参考文献     
  角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和59年
  日本の地名 千葉県  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1996年

久留里市場の町並

久留里市場の町並

久留里市場の町並、房州石の石塀

久留里市場の町並

久留里市場の町並

久留里市場の町並

久留里市場の町並、湧水が出ている

久留里市場の町並

久留里市場の町並

久留里市場の町並
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