つくば市上大島は茨城県中央部の少し西、筑波山の西麓、つくば市の最北端に位置する。 江戸はじめは佐竹氏領、慶長7年(1602)幕府領、慶長11年(1606)真壁藩領、慶長16年(1611)笠間藩領、正保2年(1645)旗本井上氏の知行。村高は寛文10年(1670 )の検地では1,421石余、「元禄郷帳」1,421石余、「天保郷帳」1,406石余。 江戸期には大島村と呼ばれたいたが、同じ筑波郡内の南方にある大島村と区別するために明治7年に上大島村と改称された。 沼田村・国松村より北上して真壁郡に通じる山根筋道の街村。民家はその山根筋道に沿って南北に並び街村形態を成していた。 文化8年(1811)の大貫杉木差出帳によると村高は1,401石余、家数155・人数478とある。 さて、旧山根筋道の両側に沿って、巨大な屋敷を構え、伝統的な様式の家屋が連なる町並が展開している。在郷町・宿場町でもないので、江戸末期から明治期にかけて、土地集積を行った大地主や豪農の屋敷と思われる。 この北関東辺りでは大きな屋敷に大きな門を構えた農家が多いが、この上大島の巨大で重厚な家屋・大きな門・土蔵の連続には驚かされる町並みである。 大きなお寺の門と思い中を見ると、普通の民家の巨大な主屋や土蔵が建っている。下の画像にある大きな門は全て民家の門と驚く光景が連なっていた。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和58年 日本の地名 茨城県 平凡社 下中邦彦 1982年 |
上大島の町並 |
上大島の町並 |
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