中之条町伊勢町の町並み
伊勢町
地図


伊勢町の町並
 中之条町伊勢町は利根川支流、吾妻川中流域左岸、同川支流名久田川の合流地点西側にある河岸段丘上に位置する。
集落は古くは名久田川川が吾妻川に合流する付近にあって河原町といったが、文禄4年(1595)に河川から離れた一段上に移り中之条新町となった。更に寛永9年(1632)中之条新町の一部が王子原に移転し、残りの村が元宿と呼ばれたが、承応元年(1652)中之条元宿が真田氏の町割りにより現在地に移り伊勢町が形成された。
江戸はじめは沼田藩領、天和2年(1682)幕府領、元禄11年(1698)旗本保科氏領で明治を向かえる。
「元禄郷帳」652石余、「天保郷帳」655石余、「旧高旧領」647石余。
この地は北部の大道峠(現県道53号線)を経ての越後米の取引が盛んに行われ、富沢家・二宮家・町田家・桑原家・山田家などが、越後との商品流通によって栄えた豪商である。
幕末の改革組合村高帳によると、中之条町寄場組合に属し、高647石余、家数129とある。明治10年頃の家数159・人数719。生業は農・桑業156戸・商業3戸(以上男子)、養蚕・生糸業200人(以上女子)で生糸8貫、繭20石を産していた。
今、伊勢町を歩くと、大型の養蚕農家だったころの家屋も少しは見られるものの、古い町並みとは言い難い状態である。大型の家の多くはトタン葺きで軽い感じの屋根であった。
町並み指数  20
参考文献
   角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和63年
   群馬県の地名  平凡社  平凡社地方資料センター  1987年


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