稲敷市阿波は茨城県南部、霞ヶ浦南岸に位置し、「風土記」には「安婆の島」と見える。 阿波村は元禄年間(1688〜1704)は旗本大久保氏・加藤氏・戸田氏の相給、幕末期は旗本大久保氏ほか3氏と幕府の相給。 村高は「元禄郷帳」では安場村と見え410石余、「天保郷帳」でも安場村と見え458石余、「旧高簿」553石余。 神護景雲元年(767)の創建と伝える大杉明神の門前町として、旅籠、飲食店、その他の接客業などで繁栄していた。大杉明神は海上安全の神、疫病除けの神として、関東・東北地方の太平洋岸の漁村で信仰を集め、大杉講・あんばさま信仰の本拠となっていた。 第2次大戦までは門前町として賑わっていたが、戦後は交通機関の変化により昔の賑わいがなくなりましたが、大杉神社は昔通り信仰を集めている様子だった。 門前には現役の旅館も残っているようだが、当時の名残は殆ど見られない状態であった。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和58年 日本の地名 茨城県 平凡社 下中邦彦 1982年 |
阿波の茅葺民家 |
阿波の民家 |
阿波の町並 |
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阿波の町並 |
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