安中市原市の町並み
原市1丁目・原市2丁目・原市3丁目
地図


原市一丁目の町並

 安中市原市は群馬県南西部、碓氷川左岸段丘上に位置する旧中山道に沿った集落である。
江戸期は安中藩領。中山道安中宿と松井田宿のほぼ中間にあたり、安中宿寄りには杉並木が続き国の天然記念物に指定されているが、現在は大半が枯死して僅かに残すのみである。
村高は「寛文郷帳」では829石余、「元禄郷帳」「天保郷帳」「旧高旧領」では共に856石余。
原市村は宝永7年(1710)から中山道松井田宿の定助郷を勤めた。
明和7年(1770)の村書上帳によると家数200・人数1,109馬、馬40。慶応3年(1867)の村明細帳によると家数258・人数1,043、馬17とあり、幕末の改革組合村高帳では、安中宿寄場組合に属し、高829石余、家数234とある。絹の取引が盛んであったようで、文政元年(1818)には安中宿から当村の辻買宿などが訴えられている。
明治10年頃の家数319・人数1,295。、生業は農・桑業228戸、商業41戸、工業20戸雑業26戸(以上男子)。養蚕・製糸・絹太織業371人(女子)で、生糸280貫400匁、絹44疋、太織128疋を産していた。
いま、原市の旧中山道の街道筋には、養蚕が盛んであった当時の大型の養蚕家屋のも残るが、防火対策で建てられた土蔵造りの家屋や土蔵が多く見られるのも特徴だろう。宿場町でなく街道筋の集落としての性格だけだが、江戸末期から明治期にかけてかなり繁栄していた様子が伺える。
町並み指数  40
参考文献
   角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和63年
   群馬県の地名  平凡社  平凡社地方資料センター  1987年


原市の町並

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