加賀市加賀東谷の町並
山中温泉町荒谷・山中温泉町今立
山中温泉町大土・山中温泉町杉水
地図


山中温泉町今立の町並

 加賀市加賀東谷は地域通称名。大聖寺川を西川といい、その谷を西谷と呼ぶのに対し、動橋川(いぶりばし)を東川といい、その上流の谷を東谷とよんだ。東谷に属する村々は荒谷・今立・大土・菅生谷・四十九院・中津原・滝・杉水・西住・市谷・上新保と二ッ星・小坂・横北・水田丸・柏野・須谷・塔尾の各村であったが、明治22年からは上新保までが東谷奥村、二ッ星以下が東谷口村となった。そして昭和30年東谷奥村は山中町に、昭和33年には東谷口村は加賀市に合併して、東谷という名称は無くなった。そして平成23年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されたのは旧東谷奥村の中でも動橋川の最も上流に位置する荒谷・今立・大土・杉水の4集落である。
荒谷・今立集落は動橋川の上流部、大土集落は動橋川の最上流部、杉水集落は大聖寺川の支流杉の水川の上流部に位置する。江戸期は4集落とも大聖寺藩領であった。
元禄14年(1701)の「大聖寺領高辻帳」によると村高は荒谷319石余・今立324石余・大土95石余・杉水121石余。「江沼志稿」によると村高・家数・人数は荒谷375石余・58戸・197人、今立349石余・49戸・211人、大土94石余・31戸・111人、杉水117石余・21戸・70人とある。
これらの集落は江戸期・明治期・大正期・昭和の24〜25年位までは製炭業と林業で栄えた。江戸末期から昭和35年頃までに建てられた切妻造り赤瓦葺きの2階建てで煙出しを備えた大型の家屋が集落内に建ち並ぶ。統一感のある家屋が建ち並ぶ姿は見事な山村集落の光景である。
町並み指数 40
参考文献
   石川県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1991年
   角川日本地名大辞典  角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和56年


山中温泉町荒谷の町並

山中温泉町荒谷の町並

山中温泉町今立の町並

山中温泉町今立の町並

山中温泉町今立の町並

山中温泉町今立の町並

山中温泉町大土の町並

山中温泉町大土の町並

山中温泉町杉水の町並

山中温泉町杉水の町並
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