射水市二口は庄川下流右岸、庄川支流の和田川の右岸に位置する。 江戸期は加賀藩領。二口村の村高は明暦2年(1656)の村御印では1,003石余、天明5年(1785)の書上げには978石余、家数112とある。明治13年家数181・人数798。 この地方の平坦な地に点在する平凡な農耕集落の一つ。産物は米・大豆・大麦・小麦・ワラ・ナワ・ムシロ。集落の中央を旧熊野街道が通り、熊野新宮は集落の中央、熊野街道沿いにある。 これという特徴ある集落でないが、この地の特徴ある家屋が多く見られるので訪ねたもの。大型の切妻造り妻入り、真壁を街道見向けた、端正な家屋が連なっている。上部の真壁部分も綺麗だが、一階に格子が備わっているのも見事。越前地方の妻側の真壁を見せた建物は大体が2階建てになっているが、この地のものは妻入りの大きな家屋にして形式は平屋ですが、実質は「つし」天井裏部屋を設えて2階建てになっているのが特徴でしょう。 富山県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1994年 角川日本地名大事典 角川書店 角川日本地名大事典編纂委員会 昭和54年 |
二口の町並 |
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