羽咋市飯山の町並み
飯山
地図


飯山の町並
 江戸時代、飯山町(いのやま)は旧七尾街道(内浦街道)(東往来)の宿場町で、高札場・問屋場が置かれていた。半農半商の集落だった。
宿駅は慶長20年(1615)に指定され、寛文6年(1666)の宿方馬数之覚によると伝馬数34疋であった。
しかし交通量の少ない脇往還であるため伝馬肝煎は村役人が兼帯し、必要に応じて本陣を定め、大量輸送の際は寄人馬で需要に応じていた。
寛永6年(1629)の家数146。天保年間(1830〜44)の村明細によると家数135・人数549。
明治22年には家数147・人数732。昭和30年には家数196・人数895であった。旧七尾街道(内浦街道)の宿場町として賑わっていたが、明治31年に七尾鉄道が町の西部に敷設されてからは寂れてしまった。
今、町並は伝統的な様式の家屋が並んでいるが、全く活気がなく静かに眠っているような状態だ。真っ黒い桟瓦葺き中2階建て・2階建て・平入り、切り妻造りで袖壁の備わった板張り家屋で構成される町並は見応えあるが、寂れて過疎化が進んでいるなあという感じは拭えない。
かって七尾街道の宿場町として賑わっていたと思うと尚更哀れさを感じる。
町並み指数 50
参考文献
   石川県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1991年
   角川日本地名大辞典  角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和56年


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