長井市市街の町並み 
十日町一丁目・栄町・あら町
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十日町一丁目の商家

 長井市の市街地は山形県南西部、米沢盆地に続く長井盆地の中心部を占め、市街地は最上川の上流域の左岸に位置する。長井市市街は江戸期には宮村・小出村といい、ともに長井盆地の経済の中心として栄えていた。
近世初めは蒲生氏領、慶長3年(1598)上杉氏領、慶長6年(1601)からは米沢藩領。村高は文禄3年(1594)の蒲生高目録では小出村1,610石余、宮村1,350石余。「天保郷帳」では小出村1,447石余、宮村1,251石余。「旧高旧領」では小出村2,396石余、宮村2,158石余。
安永元年(1772)の改反別では小出村の家数307・人数1,715、馬42・牛1。宮村の家数241・人数1,224、馬20とある。
宮村が北にあり十日町・大町・新町等などで、小出村は宮村の南で本町・あら町・栄町・中道・花作町等などである。南北に続く街道に沿って両村の町場が続き、長井地方物資集散地として賑わいを見せ、経済の中心地であった。
元禄年中(1688〜1704)の黒滝の開削によって最上川舟運が置賜地方まで延びると、宮村には船場が設けられ、宮村・小出村ともに在郷町として発展した。「東講商人鑑」に載る商人は宮村で10名、小出村で17名ともなっている。
今、古い町並は最上川西岸を通る街道に沿って広がる。伝統的な様式で建てられた商家建物が点在し、古い町並を形成している。中には茅葺の民家も混在した見応えある町並みであった。
町並み指数  40
参考文献
   角川日本地名大辞典  角川書店  角川日本地名大辞典編纂委員会  昭和56年
   山形県の地名  平凡社  (有)平凡社地方資料センター  1990年

十日町一丁目の町並

十日町一丁目の町並

十日町一丁目の町並

十日町一丁目の町並

栄町の町並

あら町の町並

あら町の町並

あら町の町並

あら町の町並

あら町の町並

あら町の町並
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