栗原市金成有壁は宮城県最北部、北上川の支流金流川の更に支流有馬川流域に位置する。 有壁村は江戸期には一関藩領で、奥州街道の宿場町であった。 「元禄郷帳」の村高は583石余、「天保郷帳」では750石余。「有壁村安永風土記」による安永期(1772〜81)の村の状況は家数88(村居住14・町居住74)・人数439、馬90。 村居住とは有壁宿以外の居住のことで、町居住は有壁宿内居住のこと。元和5年(1619)に宿に取り立てられ、5丁4間の町場が成立。寛文7年(1667)には有壁新町が増設された。 有馬川が町並の中心辺りを横切って流れ、その傍に有壁本陣の建物が残っている。本陣は御成門・式台・上段の間などの形式がそろった延享元年()の建物が現存し、史跡に指定されている。 本陣以外の町並を構成する建物に、目立って古い形式の建物は無いように思う。殆どは明治期から昭和初期に建てられたもののようだった。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 昭和54年 宮城県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 1987年 |
金成有壁本町 |
金成有壁本町 |
金成有壁本町 |
金成有壁本町 |
金成有壁本町 |
金成有壁本町 |
金成有壁新町 |
金成有壁新町 |