金谷町は静岡県中央部の西、大井川下流右岸に位置する。 金谷宿は江戸期初めは幕府領、慶長14年(1609)駿府藩領、元和5年(1619)幕府領、寛永2年(1625)駿府藩領を経て、寛永9年(1632)から幕府領となる。村高は「元禄郷帳」828石余、「天保郷帳」852石余、「旧高旧領」875石余。享和年間(1801〜04)の家数502・人数2,023。 東海道の宿場町で金谷河原町を加宿としていた。東海道宿村大概帳では宿内町並は東西16町24間、家数1,004・人数4,271。本町に本陣3軒・脇本陣1軒があり、旅籠屋は51軒あった。 宿内は新町・上本町・本町・二軒屋・藪屋町・中町・市ヶ島町・十五軒町・横町・田町・根岸・八軒屋などの小地区に分かれていた。 大井川を挟んだ島田宿とともに規模が大きいのは、大井川歩行越えと日坂宿に至る峠越えのためと云われる。 金谷を訪ねたのは団体旅行で、大井川鉄道のSLに乗るためで、列車の時間待ちの間の僅かな時間を利用して旧東海道金谷宿の一部を歩いたのみで、全体を歩く時間が無かったのは残念。でも、旧宿場町当時の面影は道路の曲がり方などにしか残ってなく、町並には殆ど宿場町だったと思える名残が見られなかった。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 静岡県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 2000年 |
金谷泉町の町並 |
金谷泉町の町並 |
金谷泉町の町並 |
金谷泉町の町並 |
金谷扇町の町並 |
金谷扇町の町並 |
金谷扇町の町並 |
金谷扇町の町並 |
金谷東2丁目の町並 |
金谷東2丁目の町並 |