本巣市根尾樽見の町並  
根尾樽見
地図


根尾樽見の町並

 本巣市根尾樽見は 越美山地を南流する根尾西谷川と根尾東谷川の合流点付近で、根尾東谷川左岸に位置する。集落町並の北半分が根尾樽見で南半分が根尾板所で構成されている。
江戸初期には根尾村であったが、寛永年間(1624〜44)以降、樽見・板所・平野・上大須など27ヶ村に分村した。
樽見村は大垣藩領。村高は「正保郷帳」71石余、「天保郷帳」では84石余。貞享2年(1685)大垣藩の内検で村高79石余、安政5年(1858)の根尾筋村々家数人数差し引き帳によると家数10・人数79。明治5年の村明細帳では89石余、家数12・人数65、「町村略志」によると家数15・人数84。物産は米・麦・雑穀・蔬菜・果物・薪等々。南隣の板所村と比較すると全てにおいて板所村の1/3程度の村高・家数・人数であった。
明治22年〜30年は板所・平野・樽見の3ヶ村が合併して板所村になり、板所に役場が置かれたが、樽見と板所集落一帯が政治・経済の中心地であった。そして明治30年東根尾村の一部となる。
今、この地域を歩くと、近隣経済の中心地となっている様で、過疎に苦しむ山間部の町にしては比較的活発な商業活動が行われているように感じた。
伝統的な家屋の連なりも見られる町並が展開するが、それより営業されている店舗の多さに安堵感を覚える。都会から遠く離れた過疎地域で、これだけの商業活動が行われている原動力はなんだろうと思いながらの探訪だった。
町並指数 40
参考文献
  日本地名大辞典    角川書店     日本地名大辞典編纂委員会     昭和59年
  岐阜県の地名     平凡社     下中 弘   1989年   


根尾板所の町並

根尾板所の町並

根尾樽見の町並

根尾樽見の町並

根尾樽見の町並

根尾樽見の町並

根尾樽見の町並

根尾樽見の町並

根尾樽見の町並

根尾樽見の町並
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