揖斐川町春日六合の町並  
春日六合
地図


春日六合の町並

  岐阜県揖斐川町春日六合は 岐阜県西南部、滋賀県との県境に聳える伊吹山山地の東部、揖斐川の支流の粕川の両側に位置するが、中心集落は粕川の左岸にある。
訊ねた地域は江戸期には下ヶ流(しもがれ)村と言われていた地域で、明治8年に池戸・下ヶ流・上ヶ流・滝・樫・谷山の6ヶ村が合併して六合村が成立し、下ヶ流に役場が置かれた。明治22年に六合・川合・香六・小宮神・中山・美束の6ヶ村が合併して春日村が成立しているが、今回訪ねた下ヶ流村に付いて記載します。
江戸期を通じて大垣藩領。はじめは西山村のうちだったが、寛永年間(1624〜44)以降独立村となる。村高は「正保郷帳」44石余、「天保郷帳」132石余、「旧高旧領」44石余。下ヶ流村では傾斜面の山畑に雑穀・茶・桑・紙木を栽培していた。家数・人数は元禄13年(1700)74・398、寛政8年(1796)57・268、明治5年78・348とある。
天明3年(1783)の大飢饉で多数の死亡者を出し、翌年の死亡者だけで88人を数えた。産物としては米・麦・茶・コンニャク芋・桑・伊吹薬草・木炭等が揚げられるが、農間には猪鹿威鉄砲3・大工職・油絞などもいた。
今、下ヶ流集落を訊ねると、明治初年と殆ど変わらないような集落風景と思われる。建物の配置なども明治期と殆ど変わってないようだ。家数も余り変化してないと思う。そんな中でも街道に沿った家々では商業が営まれていた時期があったのだろうと思われる建物も多い。明治初年に六合村となった時には役場がこの地に置かれたので、この地の政治・経済の中心になった時の名残と思って町並を探訪していた。
町並指数 30
参考文献
  日本地名大辞典    角川書店     日本地名大辞典編纂委員会     昭和59年
  岐阜県の地名     平凡社     下中 弘   1989年   


春日六合の町並

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