浜松市天竜区春野町堀之内は静岡県北西部、天竜川の支流水窪川の支流気田川に更に支流の不動川が合流するところに位置し、浜松市街から北東約45kmのところ。 江戸はじめは駿府藩領、元和5年(1619)幕府領、宝暦13年(1763)から掛川藩領。 村高は「元禄郷帳」374石余、「天保郷帳」382石余、「旧高旧領380石余で山村のため耕地は少ない。 堀之内村は「掛川誌稿」によると、家数168・人数889で、集落ごとに10組から成っていた。古くから林業の盛んな地域で近郷の商人が集まって六斎市も開かれていたという。秋葉街道筋の町として発達し、気田川には渡船場も設けられていた。 堀之内村と隣の領家村は秋葉山信仰の登山口に位置し、門前町としても栄えた。 今、堀之内を歩くとかっての繁栄の証の商家の建物が点在している。旅館も多くあったようだが、今は松本屋という料理旅館一軒だけだった。町並のあちらこちらが空地になり町並が歯抜け状態になっている。繁栄時にはこの空地にも商家があったのだろう。そんな中でも出桁造りの家屋が多く見られたのは幸運だったと思う探訪だった。 角川日本地名大辞典 角川書店 角川日本地名大辞典編纂委員会 静岡県の地名 平凡社 (有)平凡社地方資料センター 2000年 |
天竜区春野町堀之内の町並 |
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