Ｖｏｉｇｔｌａｎｄｅｒ

フォクトレンダー・ビトー　　　１９４５年(昭和２０年頃) レンズはスコパー　Ｆ３．５　　５ｃｍ シャッターはコンパー　１/３００秒まで カメラ名はフォクトレンダー・ビトーですが、後ほどビトー�Uやビトー�Vが発売されたので、便宜上ビトー�Tと云われています。 製造年はハッキリと判りません。ビトー�Uが１９４９年(昭和２４年)に製造されたので、それよりも前になりす。 １３５フイルム(今の３５ｍｍフイルム)が発売されたのは１９３４年ですので、それから推測すると、第２次世界大戦の終戦前後と思われます。多分１９４５年〜１９４７年位でしょう。 レンズの前に黄色いフイルターが着けられるようになっています。モノクロフイルムでコントラスト良く撮るには黄色いフイルターが欠かせなかったので、このカメラもそれが標準装備になっていたと思われます。 レンズが少し曇っているのと、低速シャッターが粘っていて切れません。ベンジン洗浄とレンズクリーニングで何とかなるでしょう。

フォクトレンダー・ビトー�U　　１９４９年（昭和２４年）発売 レンズはフォクトレンダー　カラースコパー５０ｍｍ　Ｆ３．５ シャッターはプロンターＳ　１/３００秒まで。 ドイツ製のカメラのため、裏蓋の開け方、レンズをどうして出すの、シャッターは何処にあるの、巻き戻しはどこ等などカメラの使い方がなかなか判らない楽しいカメラ。

フォクトレンダー・プロミネント�T　　１９５１年(昭和２６年)発売 レンズはウルトロン　Ｆ２．０　　５０ｍｍ シャッターはシンクロコンパー　１/５００秒まで ドイツ製のレンズシャッター式だがレンズ交換できるカメラ。このカメラも独創的なカメラで、ピント合わせも巻き取りもどうして行うのか、思案しないと見つからない。 入手したカメラはレンズが少し汚れていたが、レンズを分解してクリーニングすると綺麗になった。シャッター速度が少し遅いように感じる

フォクトレンダー・ヴィテッサ�U　　１９５２年(昭和２７年)発売 ウルトロン　Ｆ２．０　５０ｍｍ ドイツ製のカメラで、フォクトレンダーの一番元気な時のカメラと言われています。プランジャーという煙突の様な棒を押し込んでフイルム巻き上げとシャッターチャージを行う特異な構造のカメラ。 フイルム巻き上げ時には巻き上げが確認できないのはチョット不安が付きまとう。また、この個体は巻き戻し時にはチョットしたコツが必要で、それを見つけるまでは少々苦労した。

フォクトレンダーＶＩＴＯ　Ｂ　　１９５４年(昭和２９年)発売 カラー・スコパー　　Ｆ３．５　　５０ｍｍ　　プロンターＳＶＳ 低速シャッターが粘るとこことで入手した。送られてきた個体は最初は低速シャッターが粘っていたが、シャッターを切っていると通常に切れる様になった。 只、このカメラは落下させたようで、フイルターの取り付けネジ部分が曲がっていて、カメラの前玉が外せないので、シャッターに注油できない。 低速シャッターの粘りは良くなったが、シャッター速度が全体に遅いようだ。 1/100秒のシャッターを切っても1/50秒程度のようだ。絞りが２２まであるから何とかカバーできそうだ。 もう一つの欠点は１秒のシャッターを切ると1/10秒程度のシャッターが切れてしまうことだ。 レンズは前球の表面に少し傷がある程度で、大変クリアーなレンズだったのはラッキーだった。 それとピントの調整が上手く行っていないようで、作例１でのピンとはアトピンになっていますが、調整を済ませました。

フォクトレンダ―・ヴィテッサＴ　　　１９５７年(昭和３２年)発売 レンズはカラー・スコパー　Ｆ２．８　　５０ｍｍ　レンズシャッター式でレンズ交換ができる。シャッターはコンパーで１/５００秒まで。 入手して何もすることが無い整備されたカメラだったが、プランジャーが収納できない。他の方の写真を見てもどれもプランジャーが伸びたまま写っているので、元々収納ができないのかもしれない。 セレン露出計が生きていて、大よそ正確な数値を示している。 ヴィテッサＴは１９５６年(昭和３１年)発売だが、セレン露出計の受光部の形状から１９５７年(昭和３２年)発売のものと判断した。

フォクトレンダーＶＩＴＯＭＡＴＩＣ�T　　１９５８年(昭和３３年)発売 レンズ　カラースコパー　Ｆ２．８　　５０ｍｍ　　シャッターＰＲＯＮＴＯＲ　ＳＬＫ−Ｖ ６０秒〜１/３００秒 ＶＩＴＯ　Ｂ　の改良型で小型カメラだがずっしりと重く７５０ｇもある。 この個体不思議にセレン露出計が生きていた。 入手したままで、全く手をつけなくても良い個体だった。

フォクトレンダー　ＶＩＴＯ　ＣＳ　　　１９６７年(昭和４２年)発売 レンズはＣＯＬＯＲ　ＬＡＮＴＨＡＲ　Ｆ２．８　５０ｍｍ シャッターはプロンター５００ＬＫ　１/５００秒まで １９５４年よりはじまったＶＩＴＯシリーズの最終版ＶＩＴO　ＣＳＲと同時期に発売されたカメラ。ＶＩＴＯシリーズでは多くのものが出されたが、このＣＳは珍しい種類になる。 水銀電池のＰＫ−１３が使われているが、代用電池のＰ６２５Ｕを入れると露出計が生きているか？？。テストせねば！！

フォクトレンダー　ＶＩＴＯＲＥＴ　Ｄ　　発売年は不明ですが１９６７年〜６９年頃と思われます。 レンズはＣＯＬＯＲ　ＬＡＮＴＨＡＲ　Ｆ２．８　５０ｍｍ シャッターはプロンター１２５　１/１２５秒まで このＶＩＴＯＲＥＴシリーズは写真撮影に必要な機能のみに絞った普及機のシリーズですが、詳細は不明。

戻る